インド旅行
1999年7月11日〜15日まで、デリー・ジャイプール・アグラ5日間の駆け足ツアー。タージマハルの清冽な美と、庶民の貧しさが渾然一体となったインドを,チラッと覗いた。

アンベール城象のタクシー

タージマハル

    INDUS HERITAGE社のモニターツアー、往復インド航空。

    デリー、ジャイプール、アグラ5日間。

    参加者7組13名(うち男性2名)。JTB沖縄4名、日旅札幌1名、ハマカントラベル1名、アルファインテル南米交流1名、社名不明2名および同伴者。

 

1、  結論

    インドを、垣間見るモニター旅行としては概ね良好(当然、設定料金も判断の前提)。

    しかし、通常のツアーを組む場合、若い人はともかく、小生のような中高年にとっては、スケジュール的にきつい。もう1日増やして、自由時間が欲しい。

    ガイドの問題かもしれないが、参加者にショッピングの不満が多かった。食べ物・香辛料屋、骨董屋、無いかも知れないがデパート等を加え、変化が欲しい。

2、  旅程

    7/11(日)  インド航空12時発301便    乗ると、とたんにカレーの匂い。座席は狭い。昼食はチキンのカレー風を選択。何故か、かまぼこ付。夕食は何が出たか思い出せないが、残さず食べた。昼行便で所要10時間。少し眠り、それほど疲れないでデリー空港着。入国も、税関もすいておりノーチェック(飛行機内で書く入国書類は、やや細かいので、記入見本を用意しておいた方がよい)。

    空港の外は確かに暑い(38度)が、驚くほどではない。ホテルには明るいうちに到着。早速ホテル周辺の散歩。三輪タクシーの客引きがうるさい。早々にしっぽを巻いてホテルに帰る。

    初チップは、頼みもしない古くなったフルーツの取り替え(持ってきたのも同じく古い)で、10ルピー。なお、ホテルでは5ルピーに両替してくれない。

    機内食では、小腹がすいた感じだったので、ホテルのスナックでピザとダージリンティーを頼む。ピザは超大型でアメリカ並み。全部で725ルピーと高い。下層労働者の月間収入は500ルピー程度と聞く。

    7/12(月)  デリー〜ジャイプール(6時間) バス。バスは頻繁に警笛を鳴らし、勇敢に追い越しを繰り返す。行程の路上で、何台事故放置車を見たことか。どうにか1台通れれば事故車はそのままにしておく感じ。行き逢う乗合バスは全てクーラーなし。疲れた顔のインドの民を満載。

    隠者のような風貌のやせた牛、荷車を引くらくだ、放し飼いの犬、猪のようなブタ、野生のような猿、全てのんびりゆっくり。

    車道の脇道を徒歩でゆく人々、所々ある町・村の道端の日陰で横になる人。黙々、ゆっくり。

    バスは疲れた。

    アンベール城   象のタクシーは端で見ているより、ゆれる。ゆったり、のんびりとはゆかない。物売りも、うるさい。ガイドの説明を受けながら、急ぎ足で見物。途中365の女人が居たというハーレムの横を通る。どうやって住んでいたのかと思うほど狭い。365人は話しを面白くするための数字か? ヒンズーの王の城ということだが、壁面の図柄はモスレムの様。区別がよく分からない。今回の旅行は事前勉強が不足。

    ジャンタル・マンタル(天文台)ジャイプールでは現在でもこの日時計で計った太陽時が使われていると聴き驚き大きな日時計では数分単位に計測可能とのこと。科学に強いインド人は昔から。

    シティーパレス宮殿はムガール(モスレム)時代のもの。なかの博物館を見物するも、全ての建物に共通だが、クーラーがないため、暑い。風の宮殿は下車し、写真撮影のみ。

    <余談>インド人の朝は早い。7時頃には店を開き(といっても、入り口の扉らしき物がないので、定かではない)、路上の人も多い。通行人ではなくて、たむろしている様子。自宅前を箒で掃く姿も見られる。しかし概ね散らかっている。牛、犬、ブタは多く見たが、不思議と、猫が居ない。何か訳があるのだろうか。

    7/13(火)  ジャイプール〜アグラ(6時間)バス   ファテプールシクリ   廃城。

    タージ・マハル    観光のメインエベント。確かに美しい、説明のいらない唯一のフォトスポット。ビデオ厳禁につき、カメラの持参を要す。

    アグラ城   タージマハルの眺望が美しい。水が干上がっており、かつて王が見たように川面に浮かぶようには見えない。

    7/14(水)   アグラ〜デリー(5時間)  バス。幹線道路のなかでは一番整備されている。道路の両側の景色も、緑が多い。水田もあった。

    デリー市内観光。クトゥブミナールインド門ガンジー記念廟フマユーン廟。  タージ・マハルの後では印象が薄い。暑さも厳しかった。

3、  ホテル(独断評価)

  

 

室内

雰囲気

立地

総評

メリディアン(デリー)

4

4

4

4

トライデント(ジャイプール)

3.5

3.5

3

3.5

トライデント(アグラ)

3

3

3

3

 

4、治安

    自由時間が無く、勝手に歩き回れなかったので、判断し難いが、敢えて言えばむしろイタリア、中国と比べて安全という印象。物乞い、物売りが多くしつこいが、それが即引ったくりに変身というのは見なかった。勿論、夜間の一人歩きは厳禁とのこと。

 

5、健康

    日本から水のボトルを持参した人が多く、当方も歯磨きを現地のボトルの水で行なう。用心の甲斐あってか、自分も、同伴者も快調、メンバー全員下痢、風邪引きという話しは聞かなかった。ただし、小生は日本に帰ってから、胃腸の調子がおかしく、4日間おかゆ。

 

6、 ショッピング

    買って帰りたいようなものがなく、お土産が難しい。とくに、職場への食べ物の土産がない。ついに空港の免税店で、スイスのチョコレートを買う羽目。

    ガイドが連れていってくれた店は、宝石、絨毯のほか、同じような土産物店が多く、終にはメンバーから不満が出ていた。

 

6、 ガイド(現地添乗員)

    29才独身男、ヒンズー教徒、デリー大卒業後、1年間の語学研修で日本語を学んだとのこと。誇り高し。諸手配、観光地の説明等問題無し、よくやっていたと思う。

    ショッピングの店の選択に、一工夫必要。

 

6、 食事

    朝・昼・夜ホテルのバイキング。最後の昼のみインド風中華料理。食事は、料金的に止むを得無いと納得。

 

6、 気候

    雨季に関わらず、連日晴れ。気温も40度近い。確かに暑いが、湿気は日本ほどでなく、今回程度の観光は出来る。しかし、1日中歩き回るのは中高年には無理。

 

10、出国

    空港到着から、出発まで3時間。免税店が小さく、ろくな物がない。時間をつぶすのに一苦労。チェックインカウンターは格別標示がないので聞くこと。受付はのんびりインド流。税関・出国はとくに煩くなかった。搭乗ゲートのある部屋へは所定の出発20分前にならないとはいれない。そのとき、機内持ち込み手荷物に所定のバゲッジ・タッグをつける必要あり(これは初めての経験、慌てた)。

 

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